私たちについて

代表あいさつ
理事長　磯　實

　現代の日本は、将来の就職、結婚、老後がどうなるか不透明になっており、自分の将来像を描きにくく、多くの人々は先行きの見えない不安を抱えています。また、驚くような事件や事象が次々と起こり心が休まらない中で、仕事や家事、育児や介護など、なにかと多忙でストレスの多い社会環境のなか、心のバランスを崩し、不調に陥る人が増えています。特に抑うつ気分や不安、精神活動の低下などを特徴とする精神疾患、いわゆるうつ病にかかる人は日本人の約15人に1人が生涯のうちにかかるという非常にありふれた病気になっています。また、重度になると生きる気力がなくなり、中には自殺してしまう人もいます。

　このような状況において、うつ病を含む様々な精神疾患の予防や治療に用いられる1つの心理療法として、マインドフルネスが注目されています。マインドフルネスとは、今の自分の状態に意識を向けて心を整える技法で、仏教の瞑想実践法をルーツとし、近年では科学的な研究が進んでいます。うつ病等の精神疾患の再発防止や痛みの管理など、医療分野でも有効性が認められているほか、欧米諸国では既にビジネス、教育、精神医療の分野で幅広く活用され大きな成果を挙げています。しかし、日本ではまだ認知度も普及率も高いとは言えない状況です。

そこで私たちは、広く一般市民に対して、タイ式マインドフルネスの普及、啓発に関する事業として、タイ式瞑想を用いたマインドフルネス実践会、オンライン実践会、SNS等を利用した情報発信を行い、誰でも気軽にマインドフルネスを知り、学び、体験できる環境を整えてまいります。また、タイ伝統文化を通じた地域交流イベントの開催に関する事業として、タイの伝統的なお祭りであるソンクラーン祭りやスカイランタン祭り、学校等でのマインドフルネスワークショップを開催し、マインドフルネスを全く知らない人や興味がない人にも、楽しい時間の中でマインドフルネスを知り、興味を持ってもらえるような工夫をしてまいります。

当法人理事長磯實が川俣純子烏山市長と面会いたしました。